今回コルグのDSD5.6MHzで録音できる機材を買ったのでレコードをデジタル録音してみた。
まず前知識として、CDのデジタルデータは片方22KHzまでの音の高さの音が収録可能で、左右合わせてサンプリング周波数は44KHzである。
DSDはこれをはるかに上回る5.6MHzである。
つまりCDの約127倍である。超超音波が収録可能である。
まずその超音波を出すにはスピーカーやヘッドホンが対応していないと無意味だが、何故かこのサンプリング周波数は高ければ高いほど音質が良くクリアでヌケが良く開放感が出てくることが知られている。
対応していなくても44KHzぐらいまで出せるスピーカーやヘッドホンでも十分高音質である。
さすがに20KHzまでのイヤホンではあまり意味がないが…
最近では11.2MHzまで録音できるこちらの機材も存在する。
30万円ぐらいするので今回はこちらは買えないので安価な2万円のこちらを購入した次第。
今回録音に使用するプレイヤーはこちらAT-LP60X。
コスパの良いプレイヤーだ。
レビューはこちら
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オーディオ環境はこちら。
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音質検証
ソフトはAudioGateという専用のソフトを使用する。
この再生ソフトは元々1万8千円ぐらいしてる高級プレイヤーだがこのDACを持っている人は無料で使える。
元々DS-DAC-100を使用していたのでこのソフトの音質の良さは知っている。
なかなか高音質にエクスポートしたり変換することもできる。
再生ソフトとしてはそこそこオススメである。
このDACは録音と再生はこのソフトで行う必要があるが他のソフトも対応している場合がある。
再生ならTuneBrowserでも対応している。
今回使用するレコードはおニャン子クラブ およしになってねTEACHER。
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フォノイコの種類はかなり種類がソフト側で用意されており選択して音質の違いを楽しむ事が出来る。
今回は一番音質の良かったフォノではなくライン入力つまりオーテクのプレイヤーのフォノイコを使用して以前使用していた録音機材である、BOMGE U202で録音した192KHz32bitファイルと音質を比較検証してみた。
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まず普通にBOMGE U202で録音した192KHz32bitファイルを再生してみた。
かなり超高音域が出て滑らかに再生されて解像度は高い。
吐息や空気感が伝わってくる。音場も広い。リアリティー指向。
かなり低ノイズでクリーンな音質。アンプも良い。
逆に細かいノイズ音までは聴こえないがクリーンで超高音域と滑らかに再生される点はかなり良い。
ただしサラッと聴かせるので細かい音を聴きこむのには向いていない。
全体的に瑞々しい音質だ。ハイレゾって感じ。
モニター向けDACではない。オーディオ向けDACである。
次に早速レコードを録音して聴き比べてみた。
BOMGE U202と比べるとクリアで解像度が高い。
U202は低音が強くウォームだが10Rはクールな音質でクリーン。
ヌケが良くクリアで解放感がある。音場がかなり広い。
解像度は超高音域重視なので中音域を聴きこむのには少し向いていないが別のDACで聴いてみるとかなり高い事がわかる。
リアリティー重視の音質である。
あと合唱の時でも音割れしない。非常に丸く滑らかでクリア。
中音域が割れ気味なのはオーテクの方が悪いと思っていたがレコーダーの方だったようだ。
スピード感があり立ち上がりも良い。緊迫感も伝わってくる。
ただ再生用のDACとしては向いていない。
いままで通り使用しているHIDIZS S9 PROの方が音色が良く心地よいし細かい音が聴こえるので聴く時はこちらが良いと思われる。
録音したファイルをDSD11.2MHzにエクスポートすると更に解放感と分離感が出るようになった。
ノイジーではあるがなかなか音質が良い。
ただし解像度は落ちる。
どのソフトでも言えることだがアップサンプリングすると解像度は落ちやすい。