然もなければ然もないとは【悟り・禅問答・仏教哲学・密教・宇宙・自然・ワンネス・スピリチュアル・瞑想・ヨガ瑜伽哲学】

先日「然もなければ然もない」という言葉を思いついた。
然もなければ然もないとは、そうでなければそうでないという意味である。
しかしこの言葉の意味にはもっと深い意味がある。
自然の然の字の通り仏教用語の自然(じねん)の事でもある。
そうでなければそうでないというのは例えれば縁起の事だ。
現代的に言えば相互作用。
全ては物理現象でしかないというニュアンスが含まれている。
そういう意味では偶然も必然もない全ては自然である。
自然つまり宇宙的な視点だ。
これは密教に近い。
禅も単を示すと書くので宇宙と単つになることを意味している。
禅も然も全も善もぜんと読む。
前もぜんで進む方向を意味している。
過去現在未来の全ての方向だ。
全ての時間は相互作用によって繋がっている。
物理学的にもそうで素粒子なんかは量子もつれがある。
波動的なもので流動性を意味している。
これは仏教の無常につながる。
ちなみに禅は禅那の略でサンスクリット語のध्यान(dhyāna、ディヤーナ)の音写だ。
ध्यानは瞑想や注意という意味であり意識を全集中することである。
さもなければさもないとは一種の悟りを意味しているのである。