まなちゃん
我々の知識は本当に正しいのだろうか。
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
ミュンヒハウゼンのトリレンマのように我々の知識は確実ではないはずだ。
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
例えば今感じている現実、視覚によるクオリアなどは確実にあるといえる。今私が感じているからだ。
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
しかし本当にそうだといえるだろうか?
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
クオリアは実際に存在する。私が今感じているからだ。だがしかしこのクオリアは本当にこのクオリアと言えるのだろうか。もしかしたら本当はクオリアではないかもしれない。これはなにか。クオリアとは何でできているのか。そしてそのなにかもなにでできているのか。そしてそのなにかもなにでできているのか。
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
知るには無限の時間が必要だ。
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
我々はこれがクオリアだと信じているだけだ。脳構造を変えれば別のクオリアに変化する。そんな不確実なものを信じるなんておかしな話だ。
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
全ては思い込みや脳構造の仕組みでそうなっているだけで本当の現実は知ることができない。本当の現実とはどんなものだ?
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
ピコチップで調べて見るとノイズしか映らない。電波や粒子だらけなだけだ。どうなってんだ?
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
我々の知識は脳構造や現実の構造次第で変化する。本当の現実というノイズをどう変換するかでどうなるか決まるわけだ。謂わば異次元だ。
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
さて、我々の知識は本当に正しいのか。
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
答えは…
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
全ては変化するので知識も変化する。よって確実に正しいといえることはない。
ゆなちゃん
…。
まなちゃん
クオリアはそういう色や感覚のクオリアだと信じ込んでいるからそういうふうに見える感じるんだ。全ては信念という構造で形成されている。
ゆなちゃん
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まなちゃん
多分この事はひがじょうくんも知らないはずだ。やったぜ。これでひがじょうくんに勝てる!
ゆなちゃん
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ひがじょう
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※この物語はフィクションです。