まなちゃん
真理とは全てにとって正しいことである。
ゆいちゃん
なにそれ?
まなちゃん
絶対的に正しい事が真理だよ。
ゆいちゃん
例えばなにが絶対的に正しいの?
まなちゃん
今この現実がこうであるという事実は間違いないということが真理の一つだよ。
ゆいちゃん
他には?
まなちゃん
わからない。
ゆいちゃん
…。
ひがじょう
人間が定義した事と現実が思想的に一致すればそれは間違いない思想的現実なので真理と言える。
まなちゃん
まあ私が言ったことと同じだね。
ひがじょう
これに当てはまれば色々と真理はあるだろう。結局自分が間違いないと認識すればそれは真理だ。しかしそれは認識の中でしか無い。認識を超えることが出来ない。認識を超えて真理を知ることが出来ない。
まなちゃん
難しすぎ。意味不明。
ひがじょう
君はまなちゃんだがまなちゃんというのは頭の中で決めたものであって本当の現実ではまなちゃんかどうかはわからない。本当の現実、つまり頭の外では違うかも知れないという事だ。
まなちゃん
なんで私なんだよ。
ひがじょう
まあ真理とは絶対正しい道理であってこの世界(構造体)の動き方や道の方向性を意味する。この世界の動き方は絶対的だろう。選択は幻想だ。全ては構造体であって決まったように機械的に動く。つまり全て動き方は構造により既に決まっている。確率は構造を完璧に知らないところからやってくる。
まなちゃん
なにいってるの。
ひがじょう
つまり全ては決まっているし絶対的なものであり、全ては真理と言えるのだ。
まなちゃん
世の中には間違ったことがあるじゃん。全てが真理なんておかしいよ。
ひがじょう
何が正しいか間違っているかは人間が勝手に決めていることだ。真理とは正しいというより全ての動き方のことだ。
まなちゃん
ひがじょうくん、ついに頭が狂ってきたね。考えすぎなんじゃないの?
ひがじょう
なにか間違っているかな?
まなちゃん
人間が決めた間違った事は間違ったことなんだよ。真理とは人間が決めた正しい道理の事だよ。
ひがじょう
絶対的に正しいといえるものなんてあるのかな?
まなちゃん
アーアーきこえなーい。
ひがじょう
人間の決めた事はころころと変わるだろう。真理もそれに伴って変わってくる。それより社会とは我儘になっていいのだろうか。差別はなぜいけないのだろうか。そちらのほうが気になる。
まなちゃん
何の話だよ。
※この物語はフィクションです。