無と非構造体、カオスと世界が始まる前について

自著の哲学的エッセイ本から適当に抜粋


我々が眠りにつくと意識に無が生じる。つまり有のこの世界に無が存在するということになる。
無はなにもないから無であり構造がないということになる。ということは非構造体である可能性があり構造体の中に非構造体がある事になる。
或いは非構造体ではなく、無に見えるような限りなく無に近い構造体及び構造状態であるかもしれない。

この世界は0と1で出来ているのだろうか。無から有になったことを0と1に例えるとわかりやすいが、無から有になるには時間が必要である。
時間が経過することで0から1に変化または増える。その後それの繰り返しなら01010101と同じように繰り返すだけで複雑な世界にはならないはずである。
つまりこの世界が複雑な世界になったのは、なんらかの規則で0と1がランダムのように並ぶようになっているからだ。
後はランダムのように並んだ0と1を我々がどう観るかで世界がどう観えるかが決まり、又それによって様々な物理的法則が生まれるのである。

この世界が出来る前の無の状態であるとする。この世界の時間が経過すると何か物質が出てきて、無(0)から有(1)になり、その変化を記すと01という並びになる。
問題は01の次の並びはどうなるのかだ。0101と同じように繰り返すのか、0111となるのか0100となるのか0110となるのか。
とりあえず01の次がどうなるかを決める法則があるとする。その法則がこの世界を複雑にしていると考えられる。
ではその法則はどうやって0と1だけで生まれたのだろうか。01の次がどうなるかを決める法則を生み出すには01の次がくる前に次を決める法則が01の世界に存在していないといけない事になる。そもそも時間や物質を動かすにも作るにもエネルギーが必要である。
この事から考えると、この世界には外の世界があり、外の世界から影響を与えられていると考えられる。時間の流れも外の世界と関係しているかもしれない。
無であった所に有を追加していかなければならない。その追加する順番で複雑化する法則が決まるのか、追加した後の物理的な操作又は変化によって複雑化する法則が決まるのか。
しかしこの世界の始まりが無から有になったからとは限らない。はじめから全て存在していたとも考えられる。



無は非構造体だろうか。何も感じないし無いのだから構造もないので非構造ということになる。
ということは構造体の中に非構造が存在できる事になる。
"無い"という事実が"有る"のである。
この世界がなぜこれほど複雑なのかは、この世界が始まる前に関係していると思うのだが、その世界がどのようなものだったのかは全く不明である。
宇宙の誕生する前の話である。